Quest3Sは現状安いVR機種が少ない中で、VR初心者にとってはかなり待望の機種だったと思います。
しかしながら、すでにVR機種を持っている人や我々のようなVR上級者にとってはどうでしょうか。
Quest3Sの機種自体は間違いなくいいものですが、正直なところ全ての人にお勧めできる機種ではないと考えています。
なぜそうなのか、どういう人にお勧めなのか、そうでない人はどうすればいいのか、その辺り明らかになるよう解説していきたいと思います。
それでは行ってみましょう。
Quest3Sスペック紹介
今回明らかになった情報を見ていきましょう。
とはいえMetaConnect以前からかなりの情報が漏れていました。
正直、今回のMetaConnectでは新しい情報はほとんどないといっても過言ではありません。
ただしスペック情報以外にQuestシリーズの販売状況が大きく変化したことが、新たに分かってきています。
その辺りのマーケティング情報は後半に紹介するとして、まずは仕様を見ていきましょう。
Quest3Sは10月15日に発売予定となっていて、現在すでに公式サイトで予約受付されており、今後Amazonや家電両販定でも予約が可能となるでしょう。
価格は容量別に分かれていて、128GBモデルが48,400円、256GBモデルが64,900円です。
この価格はどうなのかということは、スペックを全て紹介してから考えましょう。
ディスプレイ解像度は片目1,832×1,920、リフレッシュレートは最大120hzです。
PPDは20、視野角は水平96°×垂直90°となっていますが、水平視野角については96°と90°の両方の記載があって、90°の可能性もあります。
ディスプレイは液晶、レンズはフレネルレンズを採用しています。
ハードウェア面ではチップセットがSnapdragonXR2Gen2、コントローラーはQuest3と同じTpuch Plusコントローラーです。
メモリは8GBでWi-Fi6E対応、重量は514g、瞳孔間距離調整は3段階で、イヤホンジャックはありません。
バッテリー容量は4324mAh、本体底にアクションボタンが付いており、パススルーの切り替えが可能です。
パススルーカメラには、18PPDのカラーカメラが搭載されています。
さらにQuest3にあった深度センサーの代わりにフラットLEDが搭載されていて、これで空間認識を行います。
このフラットLEDは広い範囲に光を照射するLEDライトで、赤外線のような目に見えない光を使って空間認識やトラッキング制度を向上させるようです。
Quest3Sの魅力:どこがいい?
このスペックの中でいい点をまず紹介します。
まずチップセットが、SnapdragonXR2Gen2となっていることです。
これはQuest2では前の世代のものでしたが、Quest3と同じチップセットになっています。
また、コントローラーがQuestと同じTouch Proコントローラーであることもいい点です。
このコントローラーは、左右別々でも公式サイトで販売されているんですが1つ1万1330円です。
この価格を考えるとQuest3Sの本体だけの価格が2万円台となって、かなりお得に感じられると思い
ます。
さらにQuest3のアクセサリーが、そのままQuest3Sでも利用できます。
Quest3のkiwiヘッドストラップのページには、既にQuest3Sの対応の表記がありました。
視力調整を可能にするレンズについてもQuest2のものが、そのまま装着できるようです。
新しく搭載されるフラットLEDについては、実際どれだけ貢献しているかは分かりませんが、ハンドトラッキングの精度向上や暗い場所での使
用が可能になる可能性があって、いい点かもしれません。
Quest3Sの魅力:とにかく安い
Quest3Sの最大の強みはやはりその価格です。
現状低価格帯のVR機種といえば、少し前までQuest2とPICO4がありましたが現在では新品を定価で入手することは、ほぼできない状況です。
そんななか、50,000円以下の機種となると、Quest3Sが唯一の選択肢といえるほどの安さです。
ドルの価格では300ドルだったので、日本円換算で45,000円以内に収まれば良かったんですが、若干50,000円に近づいているのは少し高く感じるかもしれません。
ただし48,400円という価格でもかなり安いことには変わりありません。
VR以外で見ても、NintendoSWITCH2は60,000円近くになると言われていたり、PS5は80,000円に値上げになりました。
それを考えるとQuest3Sはかなり安い部類になるでしょう。
さらにQuest3Sを5月までに購入すると、10月22日発売の通常50ドルのバットマン:アーカムシャドウが無料で付属して、さらにMeta Quest+が3ヶ月分プレゼントされるという特典もあります。
Meta Quest+はQuest Storeのゲームが毎月2つプレゼントされるというサービスで、自分も利用しているんですが積みゲーが増えていきますので、暇つぶしには最適です。
Quest3Sの懸念点
次にQuest3Sの課題点について説明します。
最大の課題はレンズがフレネルレンズであることです。
フレネルレンズはQuest2でも採用されており、おそらくレンズの形状が同じことから品質はほとんど変わらないと思われます。
Quest2のフレネルレンズ自体はそこまで悪くないんですが、パンケーキレンズと比べるとスイートスポットが狭くレンズ周辺に視線を移した時にぼやけて見えるというデメリットがあります。
Quest3はパンケーキレンズが採用されており、スイートスポットが広いので少しヘッドセットがずれてもクリアな見え方が維持できて、視線を
レンズ周辺に向けてもほぼぼやけることはありません。
また、フレネルレンズを使用することで、レンズとVR本体内部のディスプレイの距離を取る必要があって本体の厚みが必要になります。
厚みはQuest2とほぼ同じように見えますが、厚みがあると着用時に前面に重心がかかりやすくなってきます。
Quest3は本体が比較的薄いので、Quest2より着用感が向上していましたが、Quest3Sでは着用感の改善は期待できないでしょう。
さらにppdは20となっており、Quest3の25より低くなっています
この数値が高いほど、映像の高精細が際立つので、ここはQuest3より劣る部分です。
視野角も90°か96°程度で、Quest2とほぼ同じですがQuest3の110°には及びません。
視野角はVR体験に大きく影響して、20°の違いで明らかに広く感じられると思います。
また、イヤホンジャックがないので、イヤホンを使う場合はTypeCからの変換ケーブルか、Bluetoothイヤホンが必要になります。
深度センサーが搭載されているという噂もありましたが、実際搭載されていなかったので、空間マッピングの精度はQuest3ほど高くなくMR体
験のリアルさもQuest3には及ばないでしょう。
Quest3Sをおすすめしない理由
これらのいい点と課題点を踏まえると、Quest3SはQuest2のMR強化版と言えるでしょう。
VR体験の向上はQuest2とQuest3Sを比較した場合、ここまで大きくないと思われますのでQuest2を持っている場合は無理をしてQuest3に買い換える必要はないと思います。
これがQuest3Sをお勧めしにくい理由の1つです。
そして2つ目の理由は、Quest3Sのスペック上、Quest3以上のポイントが見当たらないことです。
スペック面ではQuest3の方が上で、Quest3Sが勝っているのは価格だけです。
新製品であることを考えると、何か進化した点があれば良かったというのが本音です。
そのため、Quest3をすでに持っている場合は、Quest3Sに買い替える必要は全くありません。
またQuest3を購入できるほどの予算があれば、Quest3を選ぶべきでしょう。
ベストなVR体験や品質なVR体験を求める場合もQuest3が間違いない選択肢です。
これはやはりレンズの品質とPPDの違いによるものです。
Questシリーズ購入ガイド
ただし現在VR機種を購入しようとしている方は、いくつか注意すべき点があります。
まずQuest3の128GBモデルの生産が、終了している可能性があります。
現在のQuest3のラインナップは128GBと512GBですが、128GBモデルがなくなる可能性があります。
現在128GBモデルが7万4800円、512GBモデルが9万6800円ですが、それぞれ値下げして6万9300円と8万1400円に値下がりするという情報もあります。
ただ128GBモデルの値下げ情報については、もう少し情報を待つ必要があるかもしれません。
多くの販売店で既に販売が終了していて、その上で値下げの可能性は低いかもしれません。
値下がりしたとしても入手困難な可能性があります。
もし、128GBモデルが7万5000円程度で入手できるのであれば、在庫がなくなる前に購入を検討してもいいかもしれません。
512GBモデルはまだどこでも販売されているので、8万1400円で入手できると思います。
ただ、その価格は値下げ前の128GBモデルより高価になっているので、購入のハードルは高くなるかもしれません。
容量については自分はQuest3の128Gモデルを使用しているんですが、ほぼいっぱいで新しいゲームを入れるには以前のゲームを削除しなければいけない状況です。
これはFANZAのVR動画を、ほぼ削除した状態でもそうです。
たくさんのゲームを入れたり、頻繁に入れ替えたりするのが面倒な方は、512GBモデルを検討してもいいかもしれません。
また他の情報としてQuest2とQuest Proは、在庫がなくなり次第終了となる可能性があります。
Quest2については以前からそのような情報がありましたが、Quest Proについても同様の情報が出てきました。
Quest Proは現状あまりお勧めできる機種ではありませんが、この情報も考慮に入れる必要があるかもしれません。
これによってMeta QuestのラインナップはQuest3Sの128GBと256GB、そしてQuest3の512GBモデルの3つだけになります。
VR機種を紹介している立場からするとラインナップがシンプルになって分かりやすくなるんですが、個人的にはQuest3の128GBモデルが値下がりしたまま、在庫の継続をして欲しかったところではあります。
新しいアクセサリーと新情報
さらにQuest3S向けにいくつか新しい情報も明らかになっています。
Quest3S対応の通気性接顔部が発売されます。
これは通気性を高めるために反透明になっていて、激しいゲームやフィットネスに適しています。
ただしVRでは側面から光が入ることで没入感が損なわれる可能性もあるので、用途に応じて付け替えて使用するのがいいかもしれません。
このフェイスクッションは5940円で販売される予定です。
さらにオープンフェイシャルインターフェイスが40$(約5,940円)で販売されるようです。
これはQuest Proのように視界の横から、現実世界を見ることができるデザインになっています。
Quest Proのデザインは確かに良かったので、個人的にもこれは試してみたいと思います。
その他HorizonHomeにYouTubeの共同視聴機能が追加されています。
さらに嬉しい情報としてAmazonプライムビデオアプリが新しくリリースされています。
以前のAmazonプライムアプリはログインができないことや機能不足などの問題がありました。
新しいバージョンではまだ試していませんがMRにも対応しているようです。
VRでの映画鑑賞はかなりいい体験なので、是非試してみてください。
すでにアプリがリリースされているので、すぐに利用可能です。
まとめ
以上が今回明らかになった情報の全てです。
1つ言えることはVR初心者でまだVRを体験したことがない人にとって、Quest3Sを選ぶのはかなりいい選択肢だということです。
初めてのVR体験としてQuest3Sは、かなりいい体験を提供できると思います。
またMrゲームも楽しいので是非試してみて欲しいです。
ただし、予算に余裕があってQuest3を購入できるのであれば、間違いなくQuest3をお勧めします。
低価格帯の決定版の機種が出たことはいいことで、これによって多くの人がVRを体験できるようになるかもしれません。
今回の情報が参考になれば幸いです。